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音盤レビュー Page 9
2002/09/06〜17

2002年9月17日

渡辺真知子 / 海につれていって Album record
ジャケット画像
発売元/レーベル CBSソニー
品 番 25AH 460
発売年月日 1978
side A
1. 海のテーマ
2. 海につれていって
3. かもめが翔んだ日
4. 片っぽ耳飾り
5. 愛情パズル
6. 私の展覧会
side B
1. 迷い道
2. なのにあいつ
3. 今は泣かせて
4. 朝のメニュー
5. あなたの歌
ジャンル Pop おすすめ ★★★★

最近なぜかNHKの歌番組でよく見るような気がする?渡辺真知子、これは大ヒットしたデビュー曲「迷い道」とそれに続く「かもめが翔んだ日」が収録されているファースト・アルバムです。私の世代だとぎりぎりリアルタイムで記憶がある?程度かな??、物心付いたときによくかかっていた曲、てのもありますが、とにかくインパクト強かったんでしょうね、同世代の友人などにもこれらの曲はよく知っている、好きだ、って人が多いですよ。公式サイトによると「洗足学園短期大学音楽科(声楽 ソプラノ) 出身」らしいですね、なるほど…このしっかりとしたボーカルにも納得です、でも、「ソプラノ」とはちょと違うかな?(笑

最初のインスト「海のテーマ」〜タイトル曲「海につれていって」でいきなり引き込まれるこのアルバム、「海のテーマ」を除きすべて渡辺真知子本人の作曲、で、アレンジ(サウンド・プロデュース?)は全曲船山基紀氏が手がけています。彼は70〜80年代のニューミュージック系歌謡の音作りを語る上では外せない存在ですよね。他にもヒット曲多数ありますが、どれも私たちをつかんで離さない?ものがありますよ。そう、彼女の作品の魅力はこのキャッチーで分かりやすい?メロディと持ち前の確かなボーカル、それを見事に盛り上げる船山氏のアレンジ、これですね!、あ、あと、ところどころやたらと印象に残る?歌詞もですか、このアルバム、特にA面の展開は通して楽しめますよ。。B面は2曲目「なのにあいつ」3曲目「今は泣かせて」など「ニュー・アダルト・ミュージック」っぽい?渋めの曲が多いです。

そういえば以前、いつもお世話になってます私と同世代のAtsushi氏が言ってました、「あれ?渡辺真知子はガール・ポップじゃないの?」…ん、確かにそうなのかもしれない、、シンガー・ソングライターでありながら今までのフォークの流れとは違い、歌謡曲の要素も取り入れてテレビにもガンガン出演するけど、もちろんアイドルではないよ、、て…当時は分類不能な?新しいジャンルだったのかもしれませんね。、、え、今となっては「初期のガール・ポップ」?の名盤、私にとってはいつまでも色あせない懐メロの定番だったりします。。


八神純子 / Mr.メトロポリス Album record
ジャケット画像
発売元/レーベル ディスコメイト
品 番 DSF-5017
発売年月日 1980.4
side A
1. Mr.メトロポリス
2. 小さな頃
3. Deja Vu
4. ポーラースター
5. グッバイ 美しい日々
side B
1. ワンダフル シティ
2. 冬
3. サンディエゴ サンセット
4. シルエット
5. Another Day, Another Me
ジャンル Pop/Soul おすすめ ★★★★

同じく初期のガール・ポップの中では前述の渡辺真知子よりは少しフォーク寄り?になるのかな??あのヤマハ・コッキーポップからデビューした八神純子(参考:世界歌謡祭特集初期の作品「思い出は美しすぎて」あたりやその後のヒット「みずいろの雨」など今でも評価高いですが、ここではさらにその後の、より都会的に洗練されてアメリカ〜ンな雰囲気に仕上がっている?(笑)このアルバムを取り上げたいと思います。

「みずいろの雨」はラテンのリズムとディスコ・ソウル系?の疾走するグルーブ感を取り入れた?、歌謡史上に残る名曲ですよね。このアルバムではA面3曲目「Deja Vu」同4曲目「ポーラースター」(シングルでそこそこヒットしました)B面1曲目「ワンダフル シティ」同3曲目「サンディエゴ サンセット」あたりにこの雰囲気、さらに広がる形で受け継がれています。う〜ん、このメロディアスなグルーブとどこまでも突き抜ける、透き通ったボーカル!私は何回聴いても飽きないですよ(笑)A面5曲目「グッバイ 美しい日々」B面2曲目「冬」など、じっくりと聴かせる?フォーク・バラード調の曲もあって、なかなかバランスよくまとまっていると思いますよ。最後の「Another Day, Another Me」は今聴くとちょっと野暮ったいかな?とも思うんですが何となく?その後さらにアメリカナイズされる彼女を予感させるものありますね。

先ほどの渡辺真知子を「ホット」とすれば八神純子は「クール」なのかな??いや、あくまでボーカルの声質から受けるイメージだけなのかもしれませんが…。。


2002年9月6日

今回は最近掲示板で話題になった、リクエスト気味?なアルバム2枚です。え、みなさん、これからもよろしくどうぞ。と…


泉谷しげる / 黄金狂時代 Album record
ジャケット画像
発売元/レーベル エレック
品 番 ELEC-2032
発売年月日 1974
side A
1. 眠れない夜
2. A・HA・HA・HA
3. 暗闇街丑松通
4. 火の鳥
5. 溶岩道路RAG
6. 摩天楼
side B
1. 遙かなる人
2. Dのロック
3. 人情夜曲
4. 懐かしい人
5. 明日のヒマ人
6. 北の詩人
ジャンル Folk/Rock おすすめ ★★★★

孤高のフォークロッカー?泉谷しげるのこれは5枚目、彼がエレックレコードに残した最後のアルバムです。そう、彼も吉田拓郎と同じく、ここでスカウトされてデビューしたんですよね。。(以前も出てまいりましたエレックレコードについて、このレビューの最後で簡単に説明します)サディスティック・ミカバンドなど、ロック系ミュージシャンとの交流が深まっていた泉谷、これ以前の作品に比べてさらにロック色の強いものになっています。後日談によると、当時泉谷とエレックレコードはかなり対立していた?そうですね。その後彼は吉田拓郎井上陽水小室等フォーライフレコードを設立するわけなんですが、そのフォーライフも真っ先に抜け出し、レコード会社を転々としているようです。う〜ん、さすが。…と言うべきなのかな??このアルバム、私が最初に聴いたのは10年ほど前のこと、どこぞから拾ってきたテープに入っていたのがきっかけなんですね。たちまちハマってしまい何回も聴いたんですが古いテープがさらにボロボロになってしまったんで速攻?、中古レコード屋へ走り結構高い値段で買ってきたものです。。

泉谷の初期の作品は割と社会風刺的な内容の歌詞が多い?んですが、このアルバムの頃になるとそれが若干抽象化?されている印象ですね。何というか、歌詞が身に染みるんですよ。悶々と一人暮らしを続けていた頃に聴いたA面1曲目「眠れない夜」とか、同2曲目「A・HA・HA・HA」の歌い出し「あきらめてます初めから、好かれてるとは思ってません」のくだりとか…あと歌詞で好きなのはA面6曲目「摩天楼」ですか、これも皮肉っぽい?内容なんですが、シュールというかパンクというか??素敵な展開ですね。正直、カコイイ!って言っていいですか?これ、てやつ。。A面4曲目「火の鳥」とB面2曲目「Dのロック」は先ほども述べたレコード会社との対立から生まれたらしい?芸能・音楽業界をそれとなく風刺した内容なんですが、これが今でもバッチリ通用してしまうところがアレですなぁ。。バックは当時泉谷が育てていた?「ラスト・ショー」「イエロー」という2組のバンドが演奏してます、前者はカントリーぽい、後者はハードロックぽい音かな?両者のキャラクターの違いがまた面白いですね、両者共いかにも「70年代ロック!」な、雄々しいサウンドです。素晴らしい!

B面はA面にくらべて静かな曲が多いですね、私はどちらかというとA面の展開が好きです。B面5曲目「明日のヒマ人」、これがまた微妙にヤバそうな歌詞ですなあ、このアルバム、実はこのままの内容でCD化されているのは奇跡かもしれないですよ(笑

あ、ちなみにこの見開きジャケットの内側にある着色写真をあしらったアートワーク、これも秀逸なんですが、残念、現在CD化されているものでは見ることが出来ないようです。ジャケ写も違うようなんで要注意ですね、エレック倒産の時に引き継がれてなかったんでしょうか??

※エレックレコード---
もともとは深夜放送関係やフォークギター講座?などの音源を通信販売する小さな会社だったんでしたっけ?吉田拓郎の大ブレイクで成功を収めてからは新人フォークシンガーの発掘に積極的に乗り出しまして、全国各地の「フォーク村」を取り上げたり「唄の市」というライブ・イベントもやったんですよね、泉谷以外の有名どころでは海援隊(武田鉄矢)山崎ハコなど、数々の新人をデビューさせました。その他は伝説のコミック・バンド、まりちゃんズや放送禁止歌の帝王?つボイノリオ、そしてあの大瀧詠一率いるナイアガラ・レーベルもですか、躍進を続けていくわけなんですが、あまりに手を広げすぎたためか?1976年ついに倒産してしまいます。で、その後は泉谷に「日本で一番最初に潰れたレコード会社!」とか、ネタにされる始末。。確か「ナイアガラ音頭」もこのネタから生まれた曲でしたっけ??・・、すんません、リアルタイムでは知らないうろ覚えデータなもんで、間違いなどありましたら指摘していただけたらうれしいです。。


堀内孝雄 / SONG FOREVER Album record
ジャケット画像
発売元/レーベル 東芝EMI
品 番 ETP-80095
発売年月日 1979
side A
1. 風に寄せて
2. シンシアリー・ラブリー・ソング
3. 時の流れに
4. 愛と涙とやさしさと微笑
5. Woodland Rag(インストゥルメンタル)
6. おまじない
side B
1. 詩にたくして
2. LOVIN'
3. L.A.NITE
4. 限りないあこがれの中へ
5. 今日までそして明日から
6. 忘れな詩
ジャンル Pop/Folk/Country おすすめ ★★★★

今や「演歌歌手」?になってしまって、いつの間にかモー娘。と同じ事務所・レーベルで活動してたりする(笑)堀内孝雄、これはあの「アリス」でヒット曲連発していた頃にソロで発売されたアルバムです。カントリー・ミュージックの聖地?アメリカはテネシー州ナッシュビルで、現地のミュージシャンを起用してレコーディング…、て、今の「演歌歌手・堀内孝雄」しか入った方からすれば信じられない話?なのかな??

全曲堀内孝雄の作曲で作詞も日本人が手がけているんですが、さすがにサウンド面ではバッチリ決まってますね!イイ仕事してますよ、、そう、このアルバムの魅力は何と言ってもこの現地の晴れ渡る空を想像させる?爽快なサウンドと、堀内孝雄のいかにも日本的な?人情味あふれるボーカル・歌詞の絶妙な組み合わせ、これに尽きるんですよね。。基本的に彼のボーカル自体はアリスや後の「演歌」路線の曲とあまり変わらないんですが、このアルバムでは「こぶし」が「スキャット」のように聞こえてしまうところがまた面白いですな(笑)

んー、このアルバムも私はB面よりA面かな??A面3曲目「時の流れに」4曲目「愛と涙とやさしさと微笑」と、ねっとり情緒ある歌が続いた後で5曲目のインスト「Woodland Rag」、この展開はイイですね、正直、カコイイと思いますよ。

でもやっぱB面も捨てがたい?B面2曲目「LOVIN'」歌詞の内容もですが、このコーラスとストリングスの使い方がなかなかやらしくて?イイですね、絶品。同3曲目「L.A.NITE」もまた、好色的な?歌ですよ(笑)脂の乗った男のフェロモン全開、てやつですか、?、最後の「忘れな詩」はある意味アリス的な?サビでグッと盛り上がって繰り返すリフレイン、ライブで何回も客に歌わせたんだろうなぁ、、と。。そうなんですか??

秋の空とカントリー・ロック(・演歌?)、妙に切なくなってみたりする1枚です。隠れた名盤ですね、これは。。


ご意見・ご感想、これは違う!こんなのはどうよ?、などなど、掲示板でお待ちしています。よろしくぅ!

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